本タイトルは人気アクションゲーム「龍が如く」シリーズの最新作です。歓楽街で生きる男たちのドラマを描いたこのシリーズは、大人のためのエンタメ作品として2005年に登場して以来、広く人気を集めてきました。本タイトルはPS5・PS4のほか、XSX・XSSや、PC(Steam、Windows)でもプレイでき、日本語、英語、中国語をはじめ多くの言語に対応しています。
タイトルの通り最新作は外伝という扱いであり、真島吾朗という男が主人公です。舞台設定もシリーズの普段のタイトルとは違ったテイストになっており、シリーズに慣れ親しんだ方でも新鮮に楽しめる内容になっているのではないかと思います。
まるで「異世界転生」モノのようなストーリー
前述のように本タイトルの主人公は、過去には恐るべき極道として名を馳せていた真島吾朗という男です。そんな真島ですが、本タイトルでは難破船とともに孤島に打ち上げられ、記憶を失ってしまうところからスタートとなります。島で生活するノアという少年に命を救われた真島は、彼と共に記憶と財宝を探すため海に出ます。しかしそこでは多くの悪党が財宝を狙って睨み合っており、真島の旅も一筋縄ではいかないようです。
「目が覚めたら海賊の世界に来てしまった」という、いわゆる「異世界転生」モノのような新鮮さがあり、外伝だからこその楽しさが詰まったタイトルになっています。もちろん真島のカッコよさは健在で、見た目も海賊によく似合っています。カッコいい男のドラマを描くという、このシリーズらしさはしっかり守られているのではないでしょうか。
スピード感が磨かれた爽快アクション

「龍が如く7」や「龍が如く8」ではRPG的な仕様の戦闘になっていましたが、本タイトルではこのシリーズで慣れ親しんだアクション仕様が採用されています。それも今までのアクションにさらに磨きがかかった、よりスピード感のある戦闘を楽しむことができます。
ディレクターを務めた上原氏はこのアクションについて「シリーズの集大成」とまで言っており、力の入りようが伺えます。簡単な操作で爽快なバトルを楽しめる一方、それなりに複雑さのあるコンボを生み出すなど工夫できる奥深さもあるようです。
本タイトルには人同士の戦闘だけではなく、海賊船同士の「砲撃戦」もあります。この戦闘はリアルな海戦を楽しむというよりも、レースゲームのような感覚で船を操縦し、敵に対して有利なポジションを取って大砲を撃ちまくるもので、やはり爽快でプレイしやすい仕様になっていますね。
メインストーリー以外の豊富な要素
このシリーズでは「プレイスポット」と呼ばれる各種のミニゲームを楽しむことができるのですが、本タイトルにはシリーズの中でも豊富なミニゲームが揃えられています。カラオケやレースゲーム、およそ200種類の衣装から選べる真島の着せ替え、そしてセガが過去に発売したアーケードゲームもプレイできるようになっており、そのボリュームには圧倒されます。
さらに探索や料理など、メインストーリーとは別に楽しむことができる、アクションRPGらしいやり込み要素も充実。財宝を探して真島の育成に役立てたり、料理で回復アイテムを作ったりすることができます。
「外伝」と聞くと、シリーズのおまけ的なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、本タイトルにはとてもおまけとは言えないボリュームとクオリティがあります。シリーズに親しんできたファンにはもちろん、あまり馴染みのない方にもおすすめしたいと思います。