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【話題のゲームを紹介】体全体でリズムを感じろ!「No Straight Roads」

投稿日:2020年9月29日

「No Straight Roads」は淡々とステージクリアを目指すリズムゲームではなく、主人公を中心とするユニークなキャラたちがストーリーを展開していきます。

本タイトルの舞台となっているのは、主人公たちが暮らしている“ビニールシティ”。そこは巨大な「EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)」レーベル“NSR”に支配されている状況です。いくら巨大とはいえ、音楽レーベルが街を支配できているのはなぜか? 理由は、この世界が音楽から電力が生み出されるというシステムで支えられているからです。NSRにより音楽がエネルギーに効率よく変換可能になったので、ビニールシティは豊かな街になっているという設定です。

ギターとドラムのデュオ

主人公はギタリスト・メイデイとドラマー・ズークの2人。ビニールシティとロックをこよなく愛する2人が、NSR主催のオーディションに参加するところからストーリーが始まります。2人は合格確実と思っていたが、しかし結果はまさかの落選でした。

審査員からのロックに対する厳しい言葉にがっかりして2人でしたが、偶然にもNSRの不正な審査とビニールシティに対する裏切りを目撃してしまう。EDMに支配されたビニールシティに音楽の自由を取り戻すため、ロックミュージックを武器にNSRに立ち向かっていきます。

プレイヤーが向かうのは、ビニールシティ内にいるNSRお抱えのビッグアーティストたち待ち受けるステージです。勝負はもちろん通常の戦闘ではなく“音楽で!”となるわけですが、「No Straight Roads」はありふれた「音ゲー」とは違ったシステムになっています。

システムのベースは「三人称視点3Dアクション」です。個性的なボスキャラから繰り出される攻撃をジャンプやドッジロールで回避したり、隙をみてプロップ利用したりといったバトルスタイルになっています。

ビートに乗って

※画像はイメージです

本タイトルで特徴的といっていいのは「ビート」でしょう。ビニールシティでは、音がすべてと一体化していて、それは敵も含めプレイヤーのアクションにも影響を及ぼします。その音こそが、本タイトルのバトルを有利に進めるためのカギとなっています。

防御か、攻撃かを判断するには、敵の動きをよく見て判断するのがたいていのゲーム。しかし、本タイトルはそれに加え、よく“聴くことも重要になってきます。

予測しやすい攻撃をしかけてくる敵がほとんどのうちはいいのですが、ただ見ているだけでは分かりづらい攻撃がだんだんと増えてきます。また、動いているオブジェクトに飛び移るときでも、目だけで見ているとタイミングがずれる場合があります。

そんなとき、プレイヤーにとって頼れる武器になるのは良く聴くことです。様々なステージトラックのビートに乗ってボタンを押すことが基本の移動・攻撃に加え、効率的かつ効果的な回避や反撃につながっていきます。

一味違った「音ゲー」

本タイトルを、プレイヤーが主体となって操作するごく普通の音ゲーとしてプレイしてしまうと、求めていた爽快感が得られないかもしれません。他にも微妙にクセのある操作のタイミングや、一見しただけでは分かりづらいビジュアル表現などに違和感を感じたり、戸惑ってしまうかもしれません。

その感じ方は恐らく正しく、ある意味で開発者たちが意図したものといえるでしょう。ストーリー・ビートアクション・個性的なキャラクターとサウンドを融合させた本タイトルが目指したのは、他では体験できないものでしょう。

ハイスピードで流れてくるノーツに厳密なタイミングでプレイするスタイルになってしまいがちな音ゲーとはちがった表現で描かれた世界。全ての人が体をビートに預けられるようなジャンルを新たに作り出そうとしている姿が、本タイトルからうかがえるのではないでしょうか?

本タイトルをプレイしてみると、普段いかに目だけに頼ってゲームをしていたかということに気づくでしょう。たまには意識を大きく「耳」に委ねて、ときには体でビートを感じながらゲームをプレイするという感覚を味わってみてはいかがでしょう。

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