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優しくて切ないドット絵アドベンチャーゲーム「A Space for the Unbound 心に咲く花」

投稿日:2023年2月5日

本タイトルは、インドネシアの「Mojiken Studios」が制作した2Dドット絵のアドベンチャーゲームです。物語の舞台は、インドネシアの地方の町。地元の高校に通う青年・アトマ、彼のガールフレンド・ラヤ、そして二人を取り巻く人々が登場します。ラヤは、不思議な力を持っていて最近その力を消耗しすぎているという状況です。そして、もう一人重要なカギを握るのがニルマラ。
ラヤが不思議な力を持った理由や、ニルマラの存在など、多くの謎を抱えたまま物語は進行します。

インドネシアの田舎町と地元文化

ゲームはオーソドックスな作りで、各章で大きな問題が設定され、それを解決するための手掛かりを得るために奔走するというもの。その過程で小さな問題を解決していきます。全部で10エリア弱といったコンパクトな町にクエストが練り込まれており、町のあちこちを歩いていると、のどかな田舎の風景に親しみがわいてくるでしょう。

スペースダイヴで心の奥底に触れる

※画像はイメージです

本作の物語体験や謎解きでは、アトマの持つ“魔法の本”が大切な役割を担っています。心に何か問題を抱えている人にこの本を使うと、その人の精神世界に入れる“スペースダイヴ”というパワーを発揮できます。人々の抱える問題を、パズルやミニゲームなどをこなすことで解決していきます。心の中の問題が解消されると、現実での問題も解決に近づいていくという寸法です。

繊細に編まれた物語

本作は、あまりハードな表現はないものの、鬱などのネガティブなテーマが扱われており、それらの問題に向き合っていくことになります。そんな中でも、ゆったりとした時間が感じられる日常描写が随所にあるため、ダークな展開の後も一息つく余裕を与えてくれます。
重要な場面で挿入されるドット絵のカットシーンも美しく、ヘビーなテーマが繊細に描かれていることがわかります。

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