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[ゲーミング産業発展への貢献]コナミグループのアメリカ進出について紐解いてみた

投稿日:2022年8月20日

日本のエンタメ業界をリードするコナミグループ。同社は25年前にアメリカに進出しており、今年5月にはゲーミング産業発展への貢献が認められ、創業者であり現会長の上月景正氏が、現地の業界団体から表彰を受け、殿堂入りを果たしたといいます。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことで行動規制が緩和され、回復に向かいつつあるアメリカのゲーミング市場。現在、同社の現地での取り組みが注目されているようです。

参考:コナミHDの上月氏、アジア人初の殿堂入り ゲーミング業界への貢献で

アメリカで確かな爪あと

上月氏が殿堂入りを果たしたのは、アメリカ・ワシントンに本部を構えるカジノ業界団体「ミシシッピ ゲーミング&ホスピタリティアソシエーション(MGHA)」。例年、ミシシッピ州およびアメリカ南部のゲーミング産業の発展に寄与した人物が選ばれており、今年は5人が表彰されました。アジア人として選出されたのは、上月氏が初めてだといいます。

ゲーミングビジネスは、国・地域の当局から公式認可を受ける必要があり、アメリカでは州ごとで取得しなければならないそう。平成9年に、コナミグループはネバダ州のラスベガスに現地法人「コナミゲーミングインク(KGI)」を設立。その後、ミシシッピ州のゲーミング委員会より認定されたのが平成12年のこと。アメリカでは、ラスベガスがあるネバダ州に続いて2番目に早い認可取得となり、以降長年の企業活動が評されたといいます。

コナミグループは、日本だけでなくアメリカでも産学連携を行っています。平成22年には、ゲーミング産業の発展に貢献するために、全米トップクラスの教育で有名な州立ネバダ大学ラスベガス校との産学連携をスタート。大学内にカジノホールを再現した「コナミ・ゲーミング研究所」という施設が作られ、幅広い研究・教育が実施されているようです。同大学のホスピタリティー学部の新学部棟は、同社の支援によって建設されたのだとか。同社は、今後も同大学への支援を継続し、ゲーミング産業の更なる発展に寄与していくそうです。

ゲーミング業界でもキャッシュレス化

※画像はイメージです

世界最大スケールと言われているアメリカのゲーミング機器市場へ日本企業として初めて参入したコナミグループは、商品品質はもちろん、企業倫理、コンプライアンスなども調査される厳しい審査を各地で突破。今までに北米をはじめ、各国で400を超える認可を取得しているといいます。スロットマシンといったゲーミング機器や、カジノの管理システムを国際市場に提供しているとのこと。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きつつあり、カジノ施設への客足が増えているといいます。その中で、コナミゲーミングインクのメイン商品であるスロットマシンは、エンタメ性の高いコンテンツがプレイヤーを惹きつけ、高稼働を記録したそうです。

スロットマシンの情報や会計、顧客データなどを即時管理するカジノオペレーター向けのサポートシステム「シンクロス」の契約も順調とのこと。令和3年には、ラスベガスに開業したIR「リゾート・ワールド・ラスベガス」も同じシステムを取り入れたといいます。機能のひとつである「マネークリップ」は、同都市において初となるキャッシュレス・カジノシステムの導入事例となったそうです。

まとめ

州立ネバダ大学ラスベガス校との産学連携や、カジノのオペレーターシステム「シンクロス」の提供など、アメリカにおいて、さまざまな取り組みを行ってきたコナミグループ。
同社の創業者であり会長の上月景正氏が、ゲーミング産業発展へ寄与したとしてMGHAより表彰を受けたことにより、同社は今後も、日本やアメリカでさらなる成長を遂げるのではないでしょうか?

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