株式会社共同通信社および公益社団法人日本将棋連盟が主催する「第49期棋王戦」は、上月景正氏が会長を務めるコナミグループ株式会社が特別協賛しています。そのため、第48期と同じく「棋王戦コナミグループ杯」という棋戦表記で開催されました。
第49期棋王戦コナミグループ杯は2023年1月に開幕し、予選、挑戦者決定トーナメント、五番勝負を経て、2024年3月に第49期棋王が決定。藤井聡太棋王が挑戦者の伊藤匠七段に勝利し、初防衛を果たしました。
棋王戦とは?
「棋王戦」とは、すべての棋士、女流名人、アマチュア名人が参加する棋戦です。1974年に創設され、その翌年には一般棋戦からタイトル戦に格上げされています。
棋王戦では、まず予選と挑戦者決定トーナメント、敗者復活戦を実施します。その後、挑戦者決定戦で勝利した棋士が棋王との五番勝負に挑み、そこで先に3勝した者が新たな棋王になります。
そして、棋王位を5期以上連続で保持した棋士には「永世棋王」の称号が与えられます。現在、永世棋王の資格を有しているのは、連続12期優勝した羽生善治九段と、連続10期優勝した渡辺明九段のみだそうです。
直近の歴代タイトル保持者

第48期(2022年) 優勝者:藤井聡太
第38期~第47期(2012年~2021年) 優勝者:渡辺明
第37期(2011年) 優勝者:郷田真隆
第34期~第36期(2008年~2010年) 優勝者:久保利明
第32期・第33期(2006年・2007年) 優勝者:佐藤康光
第31期(2005年) 優勝者:森内俊之
第30期(2004年) 優勝者:羽生善治
第29期(2003年) 優勝者:谷川浩司
第28期(2002年) 優勝者:丸山忠久
第16期~第27期(1990年~2001年) 優勝者:羽生善治
まとめ
第49期棋王戦コナミグループ杯は、藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖との七冠)の初防衛という結果になりました。
一般棋戦として始まり、1975年にプロ棋戦に格上げされてからおよそ半世紀も続いている、歴史ある棋王戦。藤井聡太棋王は、このまま永世棋王の称号を取ることができるのでしょうか。今後の戦いにも注目していきたいと思います。