本タイトルは昨年12月にPS5、PS5、Switch版が発売された、物理演算によるビルド＆シミュレーションのゲームです。多様な機能を持っているブロックを組み合わせてマシンを作り出すことでステージをクリアしていく、発想力が問われるシンプルなゲームです。
マシンを作ってステージを攻略
本タイトルでやることは、ステージごとに設定されている「（対象を）破壊せよ」といった目標を達成するためにマシンを作ることのみ。ルールは非常にシンプルですが、物理演算ベースの世界で数あるパーツを組み合わせ、自分だけのマシンを作って攻略できることが面白く奥深いポイント。マシン作りの自由度が非常に高く、戦車はもちろん、投石機やパンジャンドラムといった兵器を再現することも可能です。自分で作り出したマシンで城を消し飛ばしたり、軍隊を全滅させたり、さらにはマルチプレイでフレンドと戦うこともできます。
次第に幅が広がっていくマシン作り
当然ながら始めのうちは簡単な目標が設定されており、ステージを進めるごとにより難しくなっていきます。マシンを作り、目標に挑み、成功したら次へ、失敗したらマシンを改善してやり直し、という作業を繰り返していくことで攻略できるようになっています。
序盤ではマシンにパーツを継ぎ足していき、徐々にパーツの使い方を覚えていき、新しい機構を考案できるようにしていきます。失敗してもすぐにリトライできるのと、段階的に覚えていきながらプレイできるため、こういったゲームが苦手な方でも楽しめるのではないでしょうか。
物理演算ベースで理想のマシンを実現
本タイトルではステージをクリアしていくという主な目標がありますが、クリア条件のないモードも用意されており、マシンを自由に作り続けるだけでも楽しめるようになっています。小・中学生時代、ノートの上で「最強のマシン」を設計した思い出のある方は多いのではないでしょうか。特に意味がなくても羽をつけてみたり、自分のロマンを詰め込んだマシンを動かしたりできる喜びこそこのゲームの醍醐味です。一方でしっかりとした物理演算に基づいたゲームでもあり、重量のバランスやマシンにかかる負荷などを考えずに組み立ててしまうと、マシンが自壊したり横転したりする危険もあります。理想を実現するためにそうした問題を地道に乗り越えていき、本格的なマシンが完成した時の達成感は素晴らしいものです。
Switchであればソファやベッドで横になりながら気軽にプレイできてしまうので、ちょっとだけやるつもりが気づくと朝まで熱中してしまった、なんてことにもなりそうです。そして本タイトルは自分で試行錯誤するだけではなく、同じく本タイトルをプレイしている人々のマシンをYouTubeなどで見ることでも楽しめます。空想上の兵器を再現している人や、一つのマシンで全てのステージをクリアしている猛者もいて、これもなかなか飽きません。かつて自分だけの最強のマシンをノートに描いた方、コツコツ作業が好きな方、頭を使うゲームが好きな方は、ぜひこのゲームでマシン作りにやみつきになりましょう！