本タイトルは、愛馬と一緒に歴史を紡ぐロマンを追体験できる競馬シミュレーションゲームの最新作。今作ではグラフィックや演出が一新され、レースシーンの臨場感も大きく向上。また、馬の個性や競馬の歴史を表す新たなシステム「ウマーソナリティ」と「忠実調教」が導入され、様々な視点から“リアル”を追求した競馬の世界が楽しめます。
追求されたリアリティー
本作の特徴と言えばデータや設定の細かさ。プレイするほど条件戦や特別レースなどに詳しくなり、現実で競馬を楽しむ時も役立つでしょう。逆に、競馬をたしなむ人にとってはゲームの再現性の高さに関心するのではないでしょうか?
今作ではビジュアル・システムともにリアルが追求されており、レース中も競馬の中継以上のカメラワーク。ゲームの流れは従来とあまり変わりませんが、「ウマーソナリティ」という競走馬の内面的な個性に注目した新システムや、「忠実調教」という形で日本の競馬史に残る多彩な技術革新なども取り入れられています。
7つのシナリオ
今作では、1973年開始の新シナリオが登場。稀代のアイドルホースであるハイセイコーが活躍し“第1次競馬ブーム”が起こった時代です。
ほかにも、シンボリルドルフがクラシック三冠を達成した1984年、スペシャルウィークやグラスワンダーといった“黄金世代”の1998年、ディープインパクトが日本競馬を圧巻した2005年、オルフェーヴルやジェンティルドンナが競演した2012年などなど…。全部で7つのシナリオが用意されています。
また、シナリオ選択の際はカーソルを合わせると説明ナレーションが流れるため、どのような時代だったかわかるようになっています。ゲームに慣れるまでは、比較的ライバルが手薄な時代を選択するといいかもしれませんね。
迫力のレースシーン
今作はビジュアル面が大きく進化しているのも特徴です。馬や競走場の3Dモデルが新しくなり、レース中の視点には「ドラマチックカメラ」が導入。メイン画面では牧場の風景も一新されており、シリーズファンはその進化に驚くのではないでしょうか?
レースシーンではこれまでとは異なり、馬ごとに大きさや毛色が微妙に違っているだけでなく、筋肉の動きやたてがみのなびきもダイナミック。
新視点のドラマチックカメラは、従来の実況カメラに加え、寄り・アオリ・止め画のような演出が入ります。特にアオリ視点は、実際にはカメラが入り込めない視点が見られるのでリアル以上。また、特別視点になってもレースが止まるわけではないので、レース時間は通常通りです。
ドラマチックカメラが発動するには、距離や決まった条件を満たす必要があるようです。とにかく臨場感があり、“ここ一番”というレースで観戦すると気分も盛り上がるでしょう。
このゲームでは、優れた馬を買ったり牧場を充実させたりとやることはひっきりなし。そのため資金繰りに時間がかかることもあると思いますが、様々な飽きさせない工夫も施されています。ぜひ、リアルな競馬ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?