本タイトルは、1996年にシリーズがスタートした「サクラ大戦」に連なる新作ドラマチックRPGです。2019年にシリーズの正式な続編として出された「新サクラ大戦」とは違い、「サクラ革命」は直接的な続編ではなく、未来で起こり得た可能性のひとつが描かれたものとなっています。
時代は、初代の「サクラ大戦」から88年が経った太正100年。シミュレーションRPGではなく、味方と敵の“距離”という概念を取り入れたコマンド選択式のRPGとして生まれ変わりました。
位置取りと射程の概念が盛り込まれた戦闘システム
「サクラ革命」の特徴のひとつは、これまでと異なる戦闘システム。「サクラ大戦」から「サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~」と違い、コマンド選択式になりました。戦闘速度を2倍にできるとともに、フルオートも可能。
大きな特徴は、通常攻撃のコマンドが「進撃」「奮撃」「退撃」の3つ存在することです。さらには、味方と敵キャラクターには、3つの射程タイプが存在します。
5ラインの戦闘フィールドのなかで、“位置取り”と“射程”を配慮しながら戦うことが攻略への道筋になるそうです。このように、シミュレーションの要素も盛り込まれたコマンドRPGとなっています。
ドラマチックアドベンチャーパートの見どころ
ドラマチックアドベンチャーパートでは、コンシューマゲームのような豪華な演出が多数出てきます。ストーリー序章のテキストに関しては、主人公を除きほぼフルボイス。その後のストーリーも重要場面はフルボイス、重要場面以外はパートボイスです。ボイスがあることで臨場感が感じられ、より深くストーリーに入り込めるようになっています。
また、3DCGモデルが良く動く会話部分の演出も特徴。画面外からキャラクターが歩いて移動し、会話に参加する、主人公の発言があると後ろを向いていたキャラクターが主人公のほうを振り向くなど、体の向き・視線の動きにかなりのこだわりを感じられます。
「サクラ」を感じられる要素
直接的な続編でなくても、場面場面で「サクラ」シリーズだと感じられる要素が盛り込まれています。
例えば、歌付きのオープニング映像や次回予告演出、ストーリーの途中で入るアニメーション、LIPSなど。ほかにも、主人公の発言やシリーズではおなじみとなっている“花見”選択し、SE、キャラクターのポーズなど、「サクラ」として入っていてほしい要素がところどころに散りばめられています。